
2025/08/28(木)
「自分の会社のテンプレートを使って、スライドの中身を自動的に書き換えできたらいいのに…」そんな願いを抱いている方は多いのではないでしょうか。実際、多くの企業で資料作成は時間のかかる作業の一つです。しかし、Google Apps ScriptとGeminiを組み合わせることで、この課題を解決できる画期的なシステムを構築することが可能です。
今回ご紹介するのは、会社独自のデザインテンプレートを活用しながら、記事やコンテンツから自動的にGoogleスライドを生成する独自のシステムです。
このシステムを使えば、30秒程度でプロフェッショナルなスライドを量産できるようになります。準備は少し手間がかかりますが、一度構築すれば誰でも簡単に使えるようになる、まさに「作る人」と「使う人」を分けた実用的なソリューションです。
こちらのYoutubeで詳細の手順も説明しています。また、プロンプト&コード一式はこちらより取得いただけます!
目次
このシステムは、論理的に考えれば当然の流れで構成されています。会社のテンプレートを使ってスライドを作るには、以下の要素が必要です:
重要なのは、準備する人と使う人を明確に分けていることです。準備は多少の技術的知識が必要ですが、使う側は非常にシンプルな操作だけで済みます。
実際の動作を見てみましょう。記事の内容をコピーして、事前に準備したGeminiのツールに入力すると、瞬時にスライド用のデータが生成されます。
生成されたデータをGoogleスライドのノート欄に貼り付けて実行ボタンを押すと、約30秒で完成したスライドが出来上がります。6枚のテンプレートスライドが、記事の内容に合わせて自動的に8枚のプレゼンテーションに変換され、会社のデザインを完全に踏襲した形で生成されるのです。
システムを構築するための準備は3つのステップに分かれています。準備は一度だけ行えば、その後は誰でも簡単に使えるようになります。
最初に行うのは、会社のスライドテンプレートを変数化することです。これは避けて通れない作業ですが、デザインがあれば10分程度で完了します。
変数化とは、後から書き換えたい部分を特定の記号で囲むことです。例えば:
{title}
:タイトル部分{subtitle}
:サブタイトル部分{content}
:本文内容{content_list}
:箇条書き部分(リスト形式)変数名は必ず英語にしてください。日本語では動作しません。
また、箇条書きにしたい部分には「_list」を付けることで、システムが自動的に複数のデータを箇条書き形式で配置してくれます。
デザイン自体は完全にどんなデザインでも使えます。中身の文字列を変えるだけなので、既存の会社テンプレートをそのまま活用できるのが大きなメリットです。
次に、作成したテンプレートをAIが理解できる形式に変換します。これには専用のGemini(またはChatGPT)ツールを使用します。リンク内のコードをそのまま使ってGemまたはGPTsを作ってください。
手順は非常にシンプルです:
このデータにより、AIがどのスライドをどのような場面で使用するかを判断できるようになります。
最後に、記事やテキストをスライド用データに変換するためのGemini/ChatGPTツールを作成します。これも数分で完了する作業です。
作成したスライド定義データを、コンテンツ生成用のプロンプトに組み込みます。これにより、入力されたコンテンツに応じて、最適なスライド構成を自動的に判断し、必要なデータを生成してくれるようになります。
準備の最終段階として、Google Apps Scriptのコードをスライドに組み込みます。このコードは完成されたものを提供するため、コピー&ペーストするだけで完了します。
実装手順。
このプログラムは、ノート欄に貼り付けられたデータを自動的に分解し、各スライドを選択した上で、スライドの中身のデータを変更してコピー・生成する動作を行います。
準備が完了すれば、使用は非常に簡単です。使う人が行う作業はたった2つのステップだけです。
スライドにしたい記事やコンテンツを、事前に作成したGemini/ChatGPTツールに入力します。例えば、「Microsoft Cが指摘しているAI時代のチェンジマネジメント」という記事をコピーして貼り付けると、瞬時にスライド用のJSON形式データが生成されます。
長い記事でも問題ありません。20ページ分のコンテンツでも、適切にスライド用データに変換してくれます。
生成されたデータをコピーして、以下の手順で実行します:
実行中は、システムが自動的にスライドの内容を判断し、最適なテンプレートを選択して、データを流し込んでいきます。20ページを超える長いコンテンツの場合は、分割処理により安定した動作を実現しています。
このシステムは様々な場面で活用できます:
特に、複数の部署で異なるテンプレートを使用している場合、それぞれに対応したシステムを構築することで、全社的な資料作成の効率化が実現できます。
このシステムの対応範囲は以下の通りです:
これらの制限はありますが、多くのビジネス資料で必要とされる基本的な要素は十分にカバーしています。
個人プロジェクトとして開発されているため、完全なサポートは提供できませんが、以下の点にご注意ください:
質問や不具合報告は、LINEではなくYouTubeコメントでお願いします。可能な範囲で対応いたします。
現在、PowerPoint版も開発中です。PowerPoint版はマクロを使用するため、準備のハードルは若干上がりますが、同様の機能を提供予定です。完成次第、チャンネルで公開する予定ですので、お楽しみにお待ちください。
このGoogleスライド自動生成システムの要点をまとめると:
このシステムを活用することで、資料作成にかかる時間を大幅に短縮し、より創造的で価値の高い業務に集中できるようになります。ぜひ、あなたの会社でも導入を検討してみてください。
このシステムは、Googleスライドのテンプレート、コンテンツ生成AI(Gemini)、自動化プログラム(Google Apps Script)の3つの要素で構成されています。Geminiが記事やテキストをスライド用のデータに変換し、Google Apps Scriptがテンプレートとコンテンツを組み合わせてスライドを自動生成します。
最大のメリットは、資料作成にかかる時間を大幅に短縮できることです。会社独自のテンプレートを保持したまま、記事やコンテンツから30秒程度でプロフェッショナルなスライドを量産できます。準備は必要ですが、一度構築すれば誰でも簡単に使えるようになります。
テンプレート変数化とは、スライド内で後からAIによって書き換えたい部分を特定の記号(例:{title}、{content})で囲むことです。これにより、AIがどの部分を置き換えるべきかを認識し、コンテンツに合わせて自動的にスライドを生成できます。変数名は必ず英語で記述する必要があります。
まず、AIツールで生成されたJSON形式のデータをコピーします。次に、Googleスライドのテンプレートをコピーし、1枚目のスライドのノート欄にそのデータを貼り付けます。「池友式スライド生成」ボタンをクリックし、初回のみ認証を済ませれば、自動的にスライドが生成されます。
営業提案資料、社内報告資料、研修資料、会議資料など、様々なビジネスシーンで活用できます。特に、複数の部署で異なるテンプレートを使用している企業では、全社的な資料作成の効率化に貢献できます。
Workstyle Evolution代表。18万人超YouTuber&『ChatGPT最強の仕事術』著者。
株式会社Workstyle Evolution代表取締役。YouTubeチャンネル「いけともch(チャンネル)」では、 AIエージェント時代の必須ノウハウ・スキルや、最新AIツールの活用法を独自のビジネス視点から解説し、 チャンネル登録数は18万人超(2025年7月時点)。