Eleven Labs Musicで日本語音楽生成!使い方とSunoとの比較 - 生成AIビジネス活用研究所

Eleven Labs Musicで日本語音楽生成!使い方とSunoとの比較

音声生成AIで知られるEleven Labsが、音楽生成機能「Eleven Music」をリリースしました。これまで音声合成に特化していたEleven Labsが、音楽分野にも進出したことで、AI音楽生成市場はさらに競争が激化しています。

私自身、Eleven Labsの有料プランを長期間利用してきた経験から、この新機能の実力を詳しく検証してみました。特に注目すべきは、日本語での音楽生成がどこまで実用的なレベルに達しているかという点です。

この記事では、Eleven Music の具体的な使い方から、日本語対応の品質、そして競合サービスであるSuno.aiとの比較まで、実際に使用した感想を交えながら詳しく解説していきます。

Eleven Music の基本的な使い方

Eleven Music は、Eleven Labsのプラットフォーム内で「Music」セクションから利用できます。基本的な操作手順は以下の通りです:

Eleven Labsダッシュボード、Eleven Music新機能
Eleven Labsのダッュボード画面Music機能が新しく追加されていることがわかる
  1. 「Creative Platform」からMusicを選択
    Eleven Labsのダッシュボードから「Music」機能にアクセスします
  2. 「Describe your song」にプロンプトを入力
    作りたい音楽のイメージを文章で記述します
  3. 生成ボタンをクリック
    AIが自動的に楽曲と歌詞を生成します

操作自体は非常にシンプルで、特別な音楽知識がなくても直感的に使用できる設計になっています。

日本語音楽生成の実力を検証

最も気になるのは、日本語での音楽生成品質です。実際に依頼に「Japanese」といれると、日本語の楽曲が生成されました。実際に生成された音楽はこちらです。

Eleven Musicのプロンプトに日本語を指定
プロンプトにJapaneseを追加して日本語音楽を生成する設定

生成された日本語歌詞の例

実際に生成された歌詞の一部をご紹介します:

「夕暮れの駅ホームで君を待つ僕がいる
窓の隙間に響く二人だけの鼓動
チャイム越しに回す言葉は霞んで
でも確かに感じたよ心の奥の静寂」

Eleven Musicで生成された日本語歌詞の表示
自動生成された日本語歌詞と楽曲の再生画面

この歌詞を見ると、日本語として自然な表現が使われており、情景描写も具体的で詩的な美しさを持っています。「夕暮れの駅ホーム」「二人だけの鼓動」といった表現は、日本の楽曲でよく見られる繊細な感情表現を適切に再現できていると感じます。

Suno.aiとの品質比較

AI音楽生成の分野では、Suno.aiが先行サービスとして高い評価を得ています。実際に両サービスを使用して比較した結果、以下のような違いが見られました。

楽曲生成品質の比較

項目Eleven MusicSuno.ai
歌声の自然さ良好(改善中)非常に高品質
楽曲構成基本的な構成は可能複雑な構成も対応
日本語対応大幅改善済み対応済み
生成速度高速高速

私の実感として、楽曲の完成度という点では、まだSuno.aiの方が圧倒していると感じています。特に歌声の自然さや楽曲全体の構成力において、Suno.aiの方が優れているという印象です。

しかし、Eleven Musicも「全然曲として成り立っているぐらいのクオリティ」は十分に達成しており、実用的なレベルに到達していると評価できます。

料金体系と利用コスト

Eleven Musicを利用するには、Eleven Labsの有料プランへの加入が必要です。私が利用している安いプランは月額約5ドル程度で、長期間継続して利用しています。

この料金で音声生成機能に加えて音楽生成機能も利用できるため、コストパフォーマンスは良好だと考えています。特に、音声と音楽の両方を扱うプロジェクトでは、一つのプラットフォームで完結できるメリットは大きいでしょう。

まとめ

Eleven Labs Musicは、音楽生成AI市場に新たな選択肢を提供する注目すべきサービスです。以下に主要なポイントをまとめます:

  • 日本語対応の大幅改善:2025年7月時点で、自然な日本語歌詞生成が可能なレベルまで品質が向上
  • 実用的な楽曲生成品質:完全にプロレベルではないものの、「曲として成り立つ」十分なクオリティを実現
  • コストパフォーマンス:月額約10ドルで音声生成と音楽生成の両方が利用可能

現時点では、Suno.aiと比較して楽曲の精度面でやや劣る部分もありますが、Eleven Labsのエコシステム内で音声と音楽を統合的に扱えるメリットは大きいと考えています。

AI音楽生成技術は日々進歩しており、今後さらなる品質向上が期待されます。音楽制作に興味がある方、コンテンツ制作でBGMが必要な方は、ぜひ一度試してみることをお勧めします。

📺 この記事の元となった動画です

よくある質問(FAQ)

Q1 Eleven Labs Musicで日本語の音楽は生成できますか?

はい、Eleven Labs Musicは日本語に対応しており、日本語のプロンプトから音楽を生成できます。2025年7月時点では、日本語の理解精度と歌詞の生成品質が大幅に向上し、自然な表現の楽曲が生成可能です。プロンプトに「Japanese」と記述することで、より精度が高まります。

Q2 Eleven Labs MusicとSuno.ai、どちらがおすすめですか?

Suno.aiは、歌声の自然さや楽曲構成の複雑さにおいて、Eleven Labs Musicよりも優れているという評価があります。一方、Eleven Labs Musicは、Eleven Labsの音声生成技術を活かした自然な歌声と、シンプルで直感的な操作性が特徴です。Eleven Labsのエコシステムを利用している場合は、連携のメリットがあります。どちらを選ぶかは、求める品質や使いやすさ、他のツールとの連携などを考慮して決めると良いでしょう。

Q3 Eleven Labs Musicを使うには料金はかかりますか?

はい、Eleven Labs Musicを利用するには、Eleven Labsの有料プランに加入する必要があります。月額約5ドルのプランから利用可能で、音声生成機能に加えて音楽生成機能も利用できます。音声と音楽の両方を扱うプロジェクトでは、コストパフォーマンスが高いと言えるでしょう。

Q4 Eleven Labs Musicで音楽を生成する際のプロンプトのコツはありますか?

はい、Eleven Labs Musicでより良い音楽を生成するためには、プロンプトに具体的な情景描写(例:夕暮れの駅ホーム)、音楽ジャンル(例:バラード)、感情表現(例:切ない)を含めることが有効です。また、同じプロンプトでも複数回生成して比較したり、バリエーション機能を活用することで、より理想に近い楽曲を見つけやすくなります。

Q5 Eleven Labs Musicはどのような用途に利用できますか?

Eleven Labs Musicは、プロトタイプ制作、動画コンテンツやプレゼンテーション用のBGM制作、創作活動のインスピレーションを得るなど、様々な用途に利用できます。現時点ではプロの音楽制作を完全に置き換えるレベルではありませんが、アイデアを素早く形にしたり、手軽にBGMを作成するのに役立ちます。


この記事の著者

池田朋弘のプロフィール写真

池田朋弘(監修)

Workstyle Evolution代表。18万人超YouTuber&『ChatGPT最強の仕事術』著者。

株式会社Workstyle Evolution代表取締役。YouTubeチャンネル「いけともch(チャンネル)」では、 AIエージェント時代の必須ノウハウ・スキルや、最新AIツールの活用法を独自のビジネス視点から解説し、 チャンネル登録数は18万人超(2025年7月時点)。

著書:ChatGPT最強の仕事術』(4万部突破)、 『Perplexity 最強のAI検索術』、 『Mapify 最強のAI理解術

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