Google Vids×Veo3の実力検証!英語版と日本語版の機能差が想像以上だった - 生成AIビジネス活用研究所

Google Vids×Veo3の実力検証!英語版と日本語版の機能差が想像以上だった

Google Vids×Veo3の実力検証!英語版と日本語版の機能差が想像以上だった

Google Workspaceの動画編集ツール「Google Vids」に、最新のAI動画生成技術「Veo3」が導入されました。実際に使ってみると、英語版と日本語版で機能に大きな差があることが判明。この記事では、実際の使用体験を通じて、Google Vidsの現在の実力と可能性について詳しく解説します。

Google Vidsとは?基本機能と利用条件

Google Vidsは、Googleが提供する動画編集・作成ツールです。Googleワークスペースのユーザーや、AI Pro・AI Ultraの契約者が利用でき、基本的なエディター機能は誰でも無料で使用可能になっています。

主な機能として以下が挙げられます:

  • 自分を録画する機能
  • 動画・画像のアップロード
  • 豊富なテンプレートからの作成
  • スライドの動画変換
  • AI画像・動画生成(英語版のみ)
  • 音声生成・ナレーション機能(英語版のみ)

特に注目すべきは、Veo3という最新のAI動画生成技術が統合されている点です。これにより、従来の動画編集ツールとは一線を画す、AI支援による高度な動画制作が可能になっています。

Google Vidsの初期画面。Veo3によるAI動画生成、ストーリーボード作成、録画など、主要な機能が一目でわかる。
Google Vidsの初期画面Veo3によるAI動画生成ストーリーボード作成録画など主要な機能が一目でわかる

実際に「Storyboard(生成AIで内容作成)で作った内容はこちらです。音声ナレーション&様々な素材を組み合わせた動画を簡単に作成できます。

AI動画生成ツールGoogle Vidsの編集画面。タイムラインと生成された動画コンテンツのプレビュー。
AI動画生成ツールGoogle Vidsの編集画面タイムラインと生成された動画コンテンツのプレビュー

日本語版の現状:基本機能は充実しているが…

日本語版のGoogle Vidsでも、基本的な動画編集機能は十分に使用できます。実際に使ってみると、以下のような機能が利用可能です。Veo3や、Storyboard(生成AIで内容作成)の機能は2025/08/31時点でゃ英語版のみでした。

利用可能な基本機能

  • テンプレート機能:パーソナルセレブレーションなど、様々なシーンに対応したテンプレートが用意されている
  • 背景削除・アニメーション:素材の背景を簡単に削除し、動きのあるアニメーションを追加可能
  • BGM設定:動画に適したバックグラウンドミュージックを設定
  • 図形・エフェクト:様々な図形やエフェクトを使った装飾が可能
  • スライド変換:既存のスライドを動画形式に変換する機能
日本語版Google Vidsの初期画面。録画、アップロード、テンプレートなど、多様な動画作成方法を提示。
日本語版Google Vidsの初期画面録画アップロードテンプレートなど多様な動画作成方法を提示

スライド変換機能の実力

特に印象的だったのが、スライド変換機能です。Geminiに関するスライドを実際に変換してみたところ、静的なスライドが動きのある動画に自動変換されました。アニメーション設定を行うことで、スライドが順次表示され、視覚的に魅力的な動画コンテンツに仕上がります。

Google Vidsの編集画面。右上には英語版と日本語版の言語切り替え表示。
Google Vidsの編集画面右上には英語版と日本語版の言語切り替え表示

実際に作成した動画はこちら。

この機能により、画面録画しながら音声で説明を加えることで、プレゼンテーション動画やチュートリアル動画を効率的に作成できます。

英語版の圧倒的な機能差:Veo3の真価を発揮

しかし、英語版に切り替えると、機能の充実度が劇的に変わります。英語版と日本語版では、まるで別のソフトウェアかと思うほど機能に差があるのが現状です。

英語版限定の高度な機能

ストーリーボード機能では、テキスト入力だけで動画の構成を自動生成できます。例えば「Service Innovation About Electric AI Training for Company」といった内容を入力すると、AIが自動的にアウトラインを作成し、適切なデザインを選択してドラフトを生成します。

Google VidsでAIが生成した動画アウトラインの編集画面。
Google VidsでAIが生成した動画アウトラインの編集画面
Google VidsのAI動画生成画面。スクリプトを基に作成された動画を編集できる。
Google VidsのAI動画生成画面スクリプトを基に作成された動画を編集できる

Veo3による動画生成も印象的で、「煙が出ている2本の煙突がある工場」といったプロンプトから、高品質な動画素材を自動生成できます。生成される動画のクオリティは非常に高く、プロフェッショナルな映像制作にも十分対応できるレベルです。

音声生成機能の充実

Google Vidsの実際の編集画面。AIによるスクリプト作成とボイスオーバー機能を活用。
Google Vidsの実際の編集画面AIによるスクリプト作成とボイスオーバー機能を活用
英語版Google VidsのAI音声生成(ボイスオーバー)選択画面

英語版では、「Generate Voice Over」機能により、AIが自動的にナレーションを生成します。この機能では。

  • 複数のナレーターから選択可能
  • 動画の長さに合わせた音声調整
  • リアルタイムでの音声生成と置き換え
  • 音量やタイミングの細かな調整

一方、日本語版では音声生成機能は利用できず、自分の声を録音するしか選択肢がありません。この差は、動画制作の効率性に大きな影響を与えます。

実際の制作プロセス:4分間の動画が自動生成

英語版で実際に動画を作成してみると、4分間という長尺の動画が自動生成されました。この動画は:

  • プロフェッショナルなビジュアルデザイン
  • 適切なトランジション効果
  • 内容に合わせた音声ナレーション
  • 視覚的に魅力的なアニメーション

これらすべてが自動的に組み合わされ、手動での編集作業をほとんど必要とせずに高品質な動画が完成しました。

編集の柔軟性も高い

Veo3搭載Google Vidsの編集画面。AI動画生成の進捗(56%)が表示されている。
Veo3搭載Google Vidsの編集画面AI動画生成の進捗56が表示されている
Google Vidsの動画クリップとトランジション編集画面

自動生成された動画も、細かな調整が可能です:

  • トランジション設定:スライド間の切り替え方法を柔軟に変更
  • スケール調整:画像や動画のサイズを自由に変更
  • 音声コントロール:BGMとナレーションの音量バランス調整
  • タイミング調整:各シーンの表示時間を細かく設定

活用シーンと可能性

Google Vidsは、様々なビジネスシーンでの活用が期待できます:

活用シーン 具体的な用途 メリット
カスタマーサポート 画面録画による操作説明動画 視覚的で分かりやすい説明が可能
プロジェクト管理 進捗報告や計画説明の動画 ステークホルダーへの効果的な情報共有
マーケティング 商品紹介やサービス説明動画 魅力的なビジュアルコンテンツの制作
社内研修 トレーニング動画や手順説明 統一された品質での教育コンテンツ

特に英語版の機能を活用できれば、動画制作の専門知識がなくても、プロレベルの動画コンテンツを短時間で制作できるため、企業の動画マーケティングやコミュニケーションに革命をもたらす可能性があります。

まとめ

Google VidsとVeo3の組み合わせは、動画制作の未来を示す革新的なツールです。主なポイントをまとめると:

  • 基本機能は日本語版でも十分活用可能:スライド変換、テンプレート、基本編集機能により効率的な動画制作が実現
  • 英語版では圧倒的な機能差:Veo3による動画生成、AI音声合成、高度なストーリーボード機能が利用可能
  • 4分間の長尺動画も自動生成:プロンプト入力だけで高品質な動画コンテンツが完成
  • 多様なビジネスシーンで活用可能:カスタマーサポート、マーケティング、社内研修など幅広い用途に対応
  • 今後の日本語対応に期待:現在の機能格差が解消されれば、日本市場でも大きなインパクトを与える可能性

動画コンテンツの重要性が高まる現在、Google Vidsのような AI支援動画制作ツールは、企業のコミュニケーション戦略において重要な役割を果たすでしょう。英語版の機能が日本語にも対応されることを期待しつつ、現在利用可能な機能を活用して、動画制作の効率化を図ることをお勧めします。

📺 この記事の元となった動画です

よくある質問(FAQ)

Q1
Google Vidsとは何ですか?

Google Vidsは、Googleが提供する動画編集・作成ツールです。Google Workspaceのユーザーや、AI Pro・AI Ultraの契約者が利用でき、基本的なエディター機能は誰でも無料で利用可能です。動画・画像のアップロード、テンプレートからの作成、スライドの動画変換などの機能があります。

Q2
Google Vidsの日本語版で利用できる機能は何ですか?

日本語版のGoogle Vidsでは、テンプレート機能、背景削除・アニメーション、BGM設定、図形・エフェクト、スライド変換などの基本的な動画編集機能が利用できます。特にスライド変換機能は、静的なスライドを動きのある動画に自動変換できるため、プレゼンテーション動画の作成に役立ちます。

Q3
Google Vidsの英語版と日本語版の違いは何ですか?

英語版のGoogle Vidsでは、Veo3によるAI動画生成、AIによる音声生成(ナレーション)、高度なストーリーボード機能など、日本語版にはない高度な機能が利用できます。これにより、テキスト入力だけで動画の構成を自動生成したり、プロンプトから高品質な動画素材を自動生成したりすることが可能です。

Q4
Google Vidsの英語版では、AIでどのような動画が生成できますか?

英語版のGoogle Vidsでは、Veo3というAI動画生成技術により、テキストプロンプトから高品質な動画素材を自動生成できます。例えば、「煙が出ている2本の煙突がある工場」といった指示で、プロフェッショナルな映像制作にも対応できるレベルの動画を生成できます。

Q5
Google Vidsはどのようなビジネスシーンで活用できますか?

Google Vidsは、カスタマーサポートでの操作説明動画、プロジェクト管理での進捗報告動画、マーケティングでの商品紹介動画、社内研修でのトレーニング動画など、様々なビジネスシーンで活用できます。特に英語版の機能を活用すれば、動画制作の専門知識がなくてもプロレベルの動画コンテンツを短時間で制作できます。


この記事の著者

Google Vidsの英語版と日本語版の機能差を検証する筆者
Google Vidsの英語版と日本語版の機能差を検証する筆者

池田朋弘(監修)

Workstyle Evolution代表。18万人超YouTuber&『ChatGPT最強の仕事術』著者。

株式会社Workstyle Evolution代表取締役。YouTubeチャンネル「いけともch(チャンネル)」では、
AIエージェント時代の必須ノウハウ・スキルや、最新AIツールの活用法を独自のビジネス視点から解説し、
チャンネル登録数は18万人超(2025年7月時点)。

著書:
ChatGPT最強の仕事術』(4万部突破)、
Perplexity 最強のAI検索術』、
Mapify 最強のAI理解術

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