Canva AIの日本語対応で変わるデザイン制作!画像指示でSNS投稿・チラシを自動生成する新機能を実際に試してみた - 生成AIビジネス活用研究所

Canva AIの日本語対応で変わるデザイン制作!画像指示でSNS投稿・チラシを自動生成する新機能を実際に試してみた

Canva AIの日本語対応で変わるデザイン制作!画像指示でSNS投稿・チラシを自動生成する新機能を実際に試してみた

デザイン制作の常識が変わろうとしています。これまでテンプレートを選んで調整するという従来の方法から、会話でデザインを作るという革新的なアプローチが現実のものとなりました。CanvaのAI機能が日本語に対応し、画像と簡単な指示だけでSNS投稿やチラシを自動生成できるようになったのです。

実際に使ってみると、、現時点では精度や安定性にまだ課題がある一方で、新しいデザインの可能性を感じました。この技術が持つ潜在的な可能性は計り知れません。従来の「テンプレート選択→調整」という流れとは全く異なる、対話型のデザイン制作がどこまで実用的なのか、詳しく検証してみました。

Canva AIの会話型デザイン機能とは

Canva AIの最大の特徴は、ユーザーはテキストや音声で指示でき、アイデア出しやデザイン案の生成、資料のたたき台作成が行える点です。これは従来のデザインツールとは根本的に異なるアプローチと言えるでしょう。

Canva AIの場所は左ナビ

具体的には、以下のような流れでデザインを作成できます:

  • 写真をアップロード
  • 作りたいデザインの種類を指定(SNS投稿、バナー、ポスターなど)
  • タイトルや内容を入力
  • AIが自動的にデザインを生成

例えば、「この写真を使ってAIイベントのバナーを作りたい。タイトルは『2025年生成AIトレンドまとめ』」といった指示を出すだけで、AIがデザインを提案してくれるのです。

Canva AIで実際に依頼している様子

実際の使用体験:期待と現実のギャップ

実際にCanva AIを使用してみると、現時点では完璧とは言えない状況であることが分かりました。特に以下のような課題が見受けられます。

依頼の絞り込みが必要

成功率を上げるためには、依頼内容をかなり具体的に絞り込む必要があります。例えば:

  • 「SNS」→「インスタグラム投稿」
  • 「バナー」→「マーケティングポスター」
  • 「デザイン」→「AIイベントのポスター」

このように、用途と形式を明確に指定しないと、うまくデザインができません。

画像の反映精度

顔が表示されない

アップロードした画像がデザインにどの程度反映されるかは、まだ安定していません。特に人物写真の場合、「写真は顔が映るように情報を使って」といった指示を出しても、期待通りの結果が得られないことが多々あります。

画像作成後は編集ができ、編集では位置をずらすことができますが、やや違和感はありますよね。

効果的な活用方法とコツ

現時点でのCanva AIを効果的に活用するためには、以下のポイントを押さえることが重要です。

具体的な指示を心がける

曖昧な指示ではなく、以下の要素を明確に指定しましょう:

要素具体例
デザインの種類インスタグラム投稿、マーケティングポスター、チラシ
用途・目的イベント告知、商品宣伝、セール案内
タイトル・メッセージ「2025年AIトレンドまとめ」「週末ガレージセール」
画像の使い方顔写真をメインに、背景として使用、商品画像として配置

生成後の調整を前提とする

AIが生成したデザインは、あくまでたたき台として考えることが重要です。生成されたデザインをCanvaエディターで開き、以下のような調整を行うことで、より満足度の高い仕上がりにできます:

  • 画像の配置や大きさの調整
  • テキストの位置や色の変更
  • 追加要素の挿入
  • 全体的なバランスの調整

適切な素材の準備

特に人物写真を使用する場合は、顔がはっきりと写っている単体の写真を用意することで、AIがより適切にデザインに組み込めるようになります。複数人が写っている写真や、背景が複雑な写真は、現時点では処理が困難な場合があります。

従来のデザイン制作との違い

Canva AIの登場により、デザイン制作のアプローチが根本的に変わりつつあります。

従来の方法:テンプレート選択→調整

  • 豊富なテンプレートから選択
  • テキストや画像を手動で差し替え
  • 色やレイアウトを細かく調整
  • 完成まで時間がかかる

AI活用の方法:対話→生成→微調整

  • 自然言語で要求を伝える
  • AIが自動的にデザインを生成
  • 必要に応じて微調整
  • 短時間で複数案を検討可能

この変化により、デザインの専門知識がなくても、アイデアさえあれば形にできる可能性が広がっています。

今後の可能性と展望

現時点では完璧とは言えないCanva AIですが、コンセプトや可能性としては非常に魅力的だと感じています。技術の進歩により、以下のような改善が期待されます:

  • 画像認識精度の向上による、より適切な素材活用
  • 自然言語処理の改善による、曖昧な指示への対応
  • デザイン生成アルゴリズムの精度向上
  • システムの安定性向上

これらの改善が実現されれば、デザイン制作の民主化がさらに進み、誰でも簡単にプロフェッショナルなデザインを作成できる時代が到来するでしょう。

Canva以外でもデザインAIエージェントLovartなどの様々なサービスが出てきています。

まとめ

Canva AIの日本語対応により、確実にデザイン制作の新しい可能性が開かれました。現時点では以下のポイントを押さえて活用することが重要です:

  • 具体的で明確な指示を心がけることで成功率が向上する
  • 生成されたデザインは調整前提で考え、Canvaエディターで微調整を行う
  • 簡単なデザイン作成には十分活用できるレベルに達している
  • 安定性や精度にはまだ改善の余地があるが、今後の発展に期待
  • 従来のテンプレート選択方式とは全く異なる、対話型デザイン制作の可能性を秘めている

完璧なツールではありませんが、デザイン制作の未来を垣間見ることができる革新的な機能です。技術の進歩とともに、より実用的で精度の高いツールへと発展していくことを期待しています。デザイン初心者の方も、まずは簡単な用途から試してみることで、新しいデザイン制作の体験を味わうことができるでしょう。

参考リンク

本記事の内容は、以下の資料も参考にしています:

📺 この記事の元となった動画です

よくある質問(FAQ)

Q1 Canva AIで何ができますか?

Canva AIは、テキストや音声で指示を出すだけで、SNS投稿、バナー、ポスターなどのデザインを自動生成できる機能です。写真をアップロードして、作りたいデザインの種類やタイトル、内容などを指示することで、AIがデザインを提案してくれます。

Q2 Canva AIを使う際のコツはありますか?

Canva AIを効果的に使うには、指示を具体的にすることが重要です。デザインの種類(インスタグラム投稿、ポスターなど)、用途(イベント告知、商品宣伝など)、タイトル、画像の使い方などを明確に伝えましょう。生成されたデザインは調整を前提として、Canvaエディターで微調整を加えることで、より満足のいく仕上がりになります。

Q3 Canva AIは無料で使えますか?

記事内ではCanva AIの料金に関する記述はありませんが、Canva自体は無料プランと有料プランがあります。Canva AIの機能がどのプランで利用できるかについては、Canvaの公式サイトでご確認ください。

Q4 Canva AIでデザインがうまくいかない時の原因は?

Canva AIで期待通りのデザインが生成されない場合、指示が曖昧である可能性があります。デザインの種類、用途、タイトルなどを具体的に指定することで、AIがより適切なデザインを生成できるようになります。また、アップロードする画像の品質も重要です。顔がはっきりと写っている写真を使用すると、AIが適切にデザインに組み込みやすくなります。

Q5 Canva AIはどんな用途に適していますか?

Canva AIは、簡単なSNS投稿やチラシ、ポスターのたたき台作成に適しています。アイデア出しや複数のデザイン案を比較検討する際にも役立ちます。一方、複雑なレイアウトのデザインや、高精度な商業用デザイン、ブランドガイドラインに厳密に準拠したデザインには、まだ不向きです。


この記事の著者

池田朋弘のプロフィール写真

池田朋弘(監修)

Workstyle Evolution代表。18万人超YouTuber&『ChatGPT最強の仕事術』著者。

株式会社Workstyle Evolution代表取締役。YouTubeチャンネル「いけともch(チャンネル)」では、 AIエージェント時代の必須ノウハウ・スキルや、最新AIツールの活用法を独自のビジネス視点から解説し、 チャンネル登録数は18万人超(2025年7月時点)。

著書:ChatGPT最強の仕事術』(4万部突破)、 『Perplexity 最強のAI検索術』、 『Mapify 最強のAI理解術

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