Slackで共有されるニュースを手動でまとめ、デザインツールでインフォグラフィックを作成する作業に時間を取られていませんか?実は、ZapierのAI機能を活用すれば、この一連の作業を完全に自動化できます。
私は最近、ZapierのAIスタジオとNano Banana Proを連携させることで、Slackに投稿されたニュースを自動的に要約し、その内容を美しいインフォグラフィックに変換するワークフローを構築しました。この仕組みにより、手作業で数十分かかっていた作業が、わずか1分程度で完了するようになったのです。
この記事では、実際に私が構築した自動化ワークフローの詳細と、あなたのビジネスでも活用できる具体的な設定方法をご紹介します。
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ZapierのAIスタジオは、様々なAIモデルを簡単に連携できる強力なツールです。従来のZapierが「アプリ同士の連携」に特化していたのに対し、AIスタジオでは「AIモデルとアプリの連携」が可能になりました。
特に注目すべきは、Nanobanan ProのようなAIインフォグラフィック生成ツールとの連携です。これまでGammaのスライド作成を使用していましたが、実際の運用では使用頻度が低く、より実用的なソリューションを求めていました。そこで発見したのが、テキストから直接インフォグラフィックを生成する手法です。
AIスタジオの最大の魅力は、プログラミング知識不要で高度な自動化が実現できる点にあります。Zapierの公式サイトによると、現在100万社以上の企業がZapier上でAI自動化を活用しており、その数は急速に増加しています。

私が構築したワークフローは、以下の3つのステップで構成されています:
まず、Slackの特定チャンネルに投稿されたメッセージをトリガーとして設定します。この際、スレッド機能を活用することで、元の投稿に対する返信として自動生成されたインフォグラフィックを投稿できるよう設計しました。
具体的には、パイロット記事のようなニュースコンテンツがSlackに投稿されると、自動的にワークフローが起動する仕組みです。
次に、投稿されたコンテンツをAIが自動的に要約します。ここでは、Geminiを使用してニュースの要点を抽出し、インフォグラフィック作成に適した形式にまとめます。
要約処理では、以下の要素を重視しています:
最後に、要約されたコンテンツをNanobanan Proに送信し、自動的にインフォグラフィックを生成します。ここでの設定ポイントは:
デザイン要件の明確化:「トーマナ風」など、自社ブランドに合わせたデザイン指針を事前に設定することで、一貫性のあるビジュアルを生成できます。
プロンプトの最適化:「以下の内容を1枚のインフォグラフィックにしてください」という明確な指示により、期待通りの出力を得られます。
生成されたインフォグラフィックは画像URLとして返され、これを自動的にSlackのスレッドに投稿する仕組みです。


このワークフローを実際に運用した結果、以下のような効果を確認できました:
| 項目 | 従来の手作業 | 自動化後 |
| 処理時間 | 30-45分 | 約1分 |
| 人的リソース | デザイナー必須 | 不要 |
| 品質の一貫性 | 担当者により変動 | 常に一定 |
| 即座の共有 | 不可 | 可能 |
特に印象的だったのは、生成速度の速さです。APIベースでの処理のため、従来のデザインツールでの作業と比較して圧倒的に高速です。また、デザインの専門知識がなくても、プロフェッショナルな見た目のインフォグラフィックが生成される点も大きなメリットです。

ZapierのAIスタジオは、Nanobanan Pro以外にも多様なAIツールとの連携が可能です。Zapierの公式統合ページによると、数百以上のAIツールが利用可能となっています。
例えば、以下のような応用が考えられます:
これらの組み合わせにより、完全にカスタマイズされたコンテンツ生成パイプラインを構築することが可能です。

このワークフローは、様々なビジネスシーンで応用できます:
実際の導入企業では、コンテンツ制作時間の80-90%削減や年間30万円相当の制作コスト削減といった効果が報告されています。

このワークフローを効果的に導入するために、以下のベストプラクティスを推奨します:

ZapierのAIスタジオを活用したインフォグラフィック自動生成ワークフローは、現代のビジネスにおけるコンテンツ制作の革命と言えるでしょう。以下の要点を改めて整理します:
単なる作業効率化を超えて、組織のコミュニケーション方法そのものを変革する可能性を秘めています。情報の視覚化が当たり前となる時代において、このような自動化技術の活用は競争優位性の源泉となるでしょう。
ぜひあなたの組織でも、このワークフローを参考に、独自の自動化システムを構築してみてください。AIとオートメーションの力で、より創造的で価値の高い業務に集中できる環境を実現しましょう。
ZapierのAIスタジオは、様々なAIモデルとZapierを連携させることができるツールです。従来のZapierがアプリ同士の連携に特化していたのに対し、AIスタジオではAIモデルとアプリを組み合わせて、プログラミング知識がなくても高度な自動化を実現できます。
ZapierとNanobanan Proを連携させることで、Slackなどのコミュニケーションツールに投稿されたニュースや情報を自動的に要約し、その内容を基にインフォグラフィックを自動生成できます。これにより、手作業でのインフォグラフィック作成にかかる時間を大幅に短縮できます。
ワークフローは主に3つのステップで構成されます。1. Slackの特定チャンネルへの投稿をトリガーとして設定。2. AI(Gemini)が投稿されたコンテンツを要約。3. 要約されたコンテンツをNanobanan Proに送信し、インフォグラフィックを生成。生成されたインフォグラフィックはSlackのスレッドに自動投稿されます。
手作業で行っていたインフォグラフィック作成にかかる時間を大幅に短縮できます(30-45分が約1分に)。また、デザインの専門知識がなくても一定の品質のインフォグラフィックを生成でき、担当者による品質のばらつきをなくすことができます。
ZapierのAIスタジオは、ChatGPT、ClaudeなどのAIツールとも連携可能です。ChatGPTと連携してより高度な文章要約や分析を行ったり、Claudeと連携して長文コンテンツの構造化をしたり、画像生成AIと連携してカスタムイラストを自動生成するなど、様々な応用が考えられます。
Workstyle Evolution代表。18万人超YouTuber&『ChatGPT最強の仕事術』著者。
株式会社Workstyle Evolution代表取締役。YouTubeチャンネル「いけともch(チャンネル)」では、 AIエージェント時代の必須ノウハウ・スキルや、最新AIツールの活用法を独自のビジネス視点から解説し、 チャンネル登録数は18万人超(2025年7月時点)。