
2025/07/27(日)
新しいサービス開発に向けて「BigQuery」というツールを本格的に学習しているのですが、これまで愛用していたChatGPTやGeminiといったチャット型AIツールに、ある種の物足りなさを感じるようになりました。
BigQueryでのデータ分析という「結構重い」学習内容に取り組む際、従来のツールでは以下のような課題が浮き彫りになったのです。
これらの課題を解決する画期的な学習方法として、Cursor を活用した学習スタイルが非常に効果的であることを発見しました。今回は、実際にBigQueryの学習を通じて体感した、この新しい学習アプローチの具体的なメリットと活用方法を詳しく解説します。
目次
Cursor IDEを使った学習の最大の特徴は、アウトプット中心の学習設計にあります。従来のチャット型AIとは根本的に異なるアプローチで、学習効率を劇的に向上させることができます。
Cursor IDEでは、学習内容を以下のような形で体系的に管理できます:
この仕組みにより、複雑なBigQueryの学習においても、「今どこまで進んでいるのか」「次に何をすべきか」が常に明確になり、学習の迷いが大幅に軽減されました。
両者の最も重要な違いは、「何をメインに置くか」という設計思想にあります。
比較項目 | チャット型AI(ChatGPT、Gemini、Claude) | Cursor IDE |
メインコンテンツ | チャットでのやり取り | 中央のアウトプット(学習ノート。TODOや進捗を保存しやすい) |
AI相談 | Canvas等のアウトプット機能 | 右側のチャット機能 |
情報の永続性 | チャット履歴に依存(流れやすい) | ファイルベースで確実に保存 |
学習の継続性 | 新しいチャットへの移行コストが高い | メインファイルがあるため移行が容易 |
この設計の違いにより、Cursor IDEでは「アウトプットを作り上げていくために、チャットで補完する」という自然な学習フローが実現されます。
BigQueryの学習において、以下のような効率的なサイクルを確立できました:
このプロセスにより、「先生に教えてもらいながら、分からないことはガンガン聞く」という理想的な学習環境を実現できます。
Cursor IDEの優れた点は、以下の2つのアプローチを同時に活用できることです:
従来のチャット型AIでは、「チャットで相談しながらマニュアル的な情報を聞き出す」ことは可能でしたが、あくまでチャットがメインのため、情報が流れてしまったり、後から参照しにくいという問題がありました。
一方、Cursorでは情報がメインコンテンツで保存されるため、安心して深い学習に集中できるという大きなメリットがあります。
Cursor IDEの最近の進化として、MCP(Model Context Protocol)対応が大幅に改善されています。これにより:
この機能により、BigQueryのような技術的な学習において、常に最新の情報とベストプラクティスにアクセスしながら学習を進めることができます。
Cursor IDEは本来エンジニア向けのコーディング用のツールですが、学習ツールとしての活用範囲は非常に広いと考えています:
BigQueryの学習を通じて発見したCursor IDEを活用した学習手法は、以下の点で従来のAIツールを大きく上回る効果を実現します:
特に新しい技術や複雑な概念を深く学習する必要がある場合、Cursor IDEのような「エディターベースでアウトプットをメインに置き、右側で議論していく」スタイルは、学習効率を大幅に向上させる可能性があります。
使い始めるハードルはあるかもしれませんが、一度このスタイルに慣れると、従来のチャット型AIでは物足りなく感じるほどの快適さと効率性を体験できるはずです。新しい学習手法として、ぜひ試してみることをお勧めします。
Cursor IDEはアウトプット中心の学習設計を可能にします。学習計画を自動生成し、進捗を可視化、チャットでの質問を通じて学習ノートを動的にアップデートすることで、効率的な学習を支援します。従来のチャット型AIとは異なり、学習ノート(アウトプット)の作成をメインに、チャットを補助として活用する点が特徴です。
Cursor IDEは学習ノート(アウトプット)を中心に据え、情報はファイルベースで保存されるため、学習の継続性と情報の永続性が高いです。一方、ChatGPTなどのチャット型AIはチャットでのやり取りが中心で、情報が流れやすく、学習の継続には移行コストがかかる場合があります。
Cursor IDEは、BigQueryの学習ステップを提示し、詳細な手順とやり方を明示します。作業中に不明点があればチャットで質問し、得られた回答を学習ノートに蓄積できます。これにより、マニュアルベースの体系的な学習とチャットベースの対話的な学習を融合し、効率的な学習サイクルを確立できます。
Cursor IDEのMCP(Model Context Protocol)対応により、外部データの検索・取得、新しいプログラムデータの確認、Notion等の外部ツールとの連携が強化されます。これにより、常に最新の情報やベストプラクティスにアクセスしながら、BigQueryのような技術的な学習を進めることができます。
Cursor IDEは本来コーディング用のツールですが、マークダウンでの学習ノート作成、知見の体系的蓄積、文章作成など、技術文書以外の学習にも応用可能です。質問→回答の一方向的な学習から、構築→対話→更新という循環的な学習への転換を促し、複雑な知識の習得を支援します。
Workstyle Evolution代表。18万人超YouTuber&『ChatGPT最強の仕事術』著者。
株式会社Workstyle Evolution代表取締役。YouTubeチャンネル「いけともch(チャンネル)」では、 AIエージェント時代の必須ノウハウ・スキルや、最新AIツールの活用法を独自のビジネス視点から解説し、 チャンネル登録数は18万人超(2025年7月時点)。