GoogleのNotebookLMに新たに搭載された「ディープリサーチ機能」が話題になっています。これまでNotebookLMは、自分でアップロードしたソースのみを使用する特定データ型のAIツールとして知られていましたが、今回の機能追加により、ウェブ上の幅広い情報を自動収集・分析できるようになりました。
私自身、NotebookLMは特定のソースを深掘りする用途で愛用してきたため、このディープリサーチ機能がどの程度実用的なのか、実際に検証してみました。結論から言うと、幅広く情報を収集して仮説を立てたいシーンでは有効ですが、根拠の信頼性については注意が必要だと感じています。
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ディープリサーチ機能は、NotebookLMの「ディスカバーソース」機能の一部として提供されています。従来のNotebookLMは、ユーザーが手動でアップロードしたPDF、Google Docs、YouTube動画などのソースのみを分析対象としていました。

しかし、ディープリサーチ機能では以下のような流れで動作します:
この機能により、特定のトピックについて幅広い情報を短時間で収集し、それを基に深い分析を行うことが可能になりました。

実際に「AIエージェントを導入することでのビジネス成果や効率化」というテーマでディープリサーチを実行してみました。結果として、大量のソースが収集され、包括的なレポートが生成されました。
生成されたレポートには、AIエージェントの活用事例、成功要因、企業が直面する主要な課題などが体系的にまとめられており、内容的には非常に充実したものでした。特に、複数のソースから情報を統合し、一つの統合的な視点でまとめる能力は印象的でした。
しかし、同時にいくつかの課題も見えてきました:
ディープリサーチの結果は、正直なところ「極めて見づらい」というのが率直な感想です。小さな画面に大量の情報が一度に表示されるため、どの情報が本当に重要なのか、どこから読み始めればよいのかが分かりにくい状況でした。
幅広く情報を収集する性質上、信頼性の低いソースも混入する可能性があります。元のソースを詳細に確認しないと、生成されたレポートの根拠がどの程度信頼できるものなのか判断が困難でした。

ディープリサーチ機能と同時に、NotebookLMは対応ファイル形式も大幅に拡充しました。特に注目すべきは以下の追加対応です:
| ファイル形式 | 活用シーン |
| Google スプレッドシート | 構造化データの分析、統計情報の抽出、データサマリーの生成 |
| Microsoft Word文書(.docx) | 既存の文書ファイルの直接分析、下書きやメモの統合 |
| 画像ファイル | 手書きメモの読み取り、パンフレットやチラシの内容分析 |
| Google Drive URL | 複数のDriveファイルを簡単にリンク追加、コンマ区切りで一括追加 |
特にGoogle スプレッドシートの対応は大きな進歩だと感じています。これまでデータ分析には別のツールが必要でしたが、NotebookLM内で構造化データを直接扱えるようになったことで、より包括的な分析が可能になりました。

実際に使用してみた結果、ディープリサーチ機能は以下のようなシーンで特に有効だと考えています:
全く知らない分野について、まず全体像を掴みたい場合には非常に有効です。短時間で多角的な情報を収集し、その分野の主要なトピックや課題を把握できます。
特定の仮説を立てる前段階で、幅広い情報を収集して可能性を探りたい場合に適しています。従来の検索では見落としがちな視点や情報源を発見できる可能性があります。
すでに特定のソースで研究を進めている場合でも、見落としている重要な情報源がないかを確認する用途で活用できます。

私は個人的に、特定のデータを深掘りする従来のアプローチを好んでいます。その理由は、ソースの信頼性を事前に確認でき、より精密な分析が可能だからです。
しかし、ディープリサーチ機能にも明確な価値があります。両者の使い分けは以下のように考えています。
| アプローチ | 適用シーン | メリット | 注意点 |
| 特定ソース分析 | 信頼できるソースでの深い分析 | 高い信頼性、詳細な分析 | 視野が狭くなる可能性 |
| ディープリサーチ | 幅広い情報収集、仮説生成 | 包括的な視点、新たな発見 | ソースの信頼性要確認 |

ディープリサーチ機能は、NotebookLMの可能性を大きく広げる重要な機能追加だと評価しています。特に、幅広い情報収集と深い分析を一つのプラットフォームで完結できる点は、研究者や分析者にとって大きな価値があります。
今後の改善点として期待するのは:

NotebookLMのディープリサーチ機能は、従来の特定ソース分析とは異なるアプローチで、幅広い情報収集と分析を可能にする有用な機能です。以下のポイントを押さえて活用することをお勧めします:
個人的には特定ソースの深掘り分析を好みますが、幅広く検討したいシーンでは確実に使える機能だと感じています。Google スプレッドシートへの対応も含め、NotebookLMの機能拡張は今後も注目していきたいと思います。
NotebookLMのディープリサーチ機能は、ユーザーが入力した検索クエリに基づいて、ウェブ上の幅広い情報を自動的に収集・分析する機能です。関連性の高い情報源を絞り込み、統合されたレポートを生成し、ノートブックに一括インポートできます。これにより、特定のトピックに関する情報を短時間で収集し、分析することが可能です。
ディープリサーチ機能は、新しい分野の全体像を把握したい場合や、特定の仮説を立てる前段階で幅広い情報を収集したい場合に特に有効です。また、既存の研究を補完し、見落としている情報源がないかを確認する用途にも活用できます。
ディープリサーチ機能は、幅広い情報を収集する性質上、信頼性の低いソースも混入する可能性があります。重要な判断に使用する前に、主要なソースについては個別に信頼性を確認することをお勧めします。また、大量の情報が提示されるため、重要な情報を見極める能力も求められます。
信頼できるソースでの深い分析を行いたい場合は、従来の特定ソース分析が適しています。一方、幅広い情報を収集して仮説を生成したい場合は、ディープリサーチ機能が有効です。ディープリサーチで全体像を把握し、その後特定ソースで詳細分析を行うという使い分けが効果的です。
NotebookLMは、PDF、Google Docs、YouTube動画などに加え、Google スプレッドシート、Microsoft Word文書(.docx)、画像ファイル、Google Drive URLなど、様々なファイル形式に対応しています。特にGoogle スプレッドシートへの対応により、構造化データを直接扱えるようになり、より包括的な分析が可能になりました。
Workstyle Evolution代表。18万人超YouTuber&『ChatGPT最強の仕事術』著者。
株式会社Workstyle Evolution代表取締役。YouTubeチャンネル「いけともch(チャンネル)」では、 AIエージェント時代の必須ノウハウ・スキルや、最新AIツールの活用法を独自のビジネス視点から解説し、 チャンネル登録数は18万人超(2025年7月時点)。