Claudeチャットの Docs・Slides・Design・Cowork を9ケースで実機検証。作れたものと、人が見るべき場所 - 生成AIビジネス活用研究所

Claudeチャットの Docs・Slides・Design・Cowork を9ケースで実機検証。作れたものと、人が見るべき場所

2026年10月15日 2026年10月14日 AIの知識&トレンド

Claudeチャットの Docs・Slides・Design・Cowork を9ケースで実機検証。作れたものと、人が見るべき場所

  • Claudeのチャットで、スライド・文書・デザインを1〜2分半で作れた。Max契約で9ケースを実機で試した。
  • 同じテーマでも、まったく違う題材でも、頼んだ構造のまま形になった。
  • 表紙の文字の折り返しなど崩れもあり、各1回の探索的な検証のため再現性は未測定。

Claudeのチャットから、スライドも文書もデザインも作れるようになりました。公式記事(2026年10月8日付)は、Docs・Slides・Designがベータを終え、無料プランを含む全プランで使えると案内しています。サイドバーには、Coworkのプロジェクトと定期タスクも並んでいます。

10月14日、Claude Maxのアカウントで、これを9ケース試しました。同じテーマを3種類に頼み、さらにまったく違う題材でも頼み直しました。

結論から言うと、どれも1〜2分半で形になりました。一方で、表紙の文字が折り返す崩れや、読めない大きさで表示されるデザイン画面もありました。

この記事では、実際の画面を並べながら、作れたもの、つまずいたもの、まだ試せていないものを分けて整理します。

入口に並んだもの、Docs・Slides・Design・Dashboard

Artifactsの画面の「Make something new」に、Docs・Slides・Design・ベータ表示のDashboardの4枚のカードが並んでいる画面

Artifactsの画面を開くと、「Make something new」にカードが4つ並んでいます。Docs、Slides、Design、そしてベータ表示のDashboardです。

Coworkは、別のアプリではなく同じチャットの中にありました。サイドバーの「Projects」はCoworkのプロジェクト一覧につながり、「Scheduled」は定期タスクの一覧です。入力欄の「+」メニューには「Devices」があり、タスクを動かす先として、手元のClaude Desktopを選べます。

Claudeのチャット入力欄の「+」メニューに「Devices」があり、タスクを動かす先として手元のClaude Desktopを選べる画面

同じ画面から、文書・スライド・デザイン・定期タスクまで届くのが、今回の統合の見え方です。

9ケースの全体像、先に結果

Slides2件・Docs2件・Design3件・Cowork2件の計9ケースの生成時間と、つまずきの有無をまとめた結果の一覧

試したのは、次の9ケースです。Slidesが2つ、Docsが2つ、Designが3つ、Coworkが2つ。

前半の3種は、同じテーマ「中小企業のAIエージェント導入 最初の30日」で頼みました。後半は、朝ランニング部の活動報告、新入社員向けの経費精算マニュアル、カフェの秋のメニュー表と、題材も形もまったく違う依頼にしています。

生成にかかった時間は、画面の経過表示から数えて、約1分から約2分半でした。

つまずきは3種類に分かれます。表示の崩れを私が目で見つけたのが2か所(Slides②の表紙とDocs①の表の右端)。Claude自身が「見た目は確認していません」と返答に書いたのが3件(Slides①、Design①、Design②)。操作できるかどうかを試せなかったものが4つ。

どれも各1回ずつの探索的な検証で、毎回同じ結果になるかは測っていません。

Slides:構成の読み替えを、Claudeが先に説明

経営会議向けスライドのWeek1の1枚。3枚に4週間分を入れる指定を、Claudeが読み替えて作った

最初に頼んだのは、経営会議向けの5枚です。「1枚目は表紙、2〜4枚目はWeek1〜Week4の進め方、5枚目はまとめ」と書きました。

よく見ると、この指定は3枚に4週間分を入れる形で、そのままでは収まりません。Claudeは、Week2とWeek3を1枚にまとめて、その理由を返答に書きました。4週を1枚ずつにするなら6枚になる、という確認も添えています。

開始日の「10/19(月)」も、Claudeが置いた仮の前提だと明記されていました。頼み方のあいまいさを、黙って埋めずに言葉にして返してくるのは、安心できる動きです。

経営会議向けスライドで、Week2とWeek3を1枚にまとめたスライド
経営会議向けスライドの最後の1枚、まとめのスライド

書き出しのメニューには、PDF、HTML、PNG、PowerPoint(現行フォントと基本フォントの2種類)が並びました。ただし、実際のダウンロードと開き直しまでは試していません。

朝ランニング部のスライドの2枚目。4月から9月の参加人数の棒グラフで、9月だけオレンジで強調し、横に2.6倍と大きく出ている

2つ目は、まったく違う依頼です。朝ランニング部の半年間の活動報告を、社内のライトニングトーク用に3枚。ポップな雰囲気で、2枚目に棒グラフを入れてほしい、と頼みました。

約1分で、4月から9月の参加人数が8・12・9・15・13・21人の棒グラフができました。9月だけオレンジで強調し、横に「2.6倍」と大きく出ています。

朝ランニング部スライドの表紙。中央のカードで1,240kmが1,240kとmの2行に折り返している

ただ、表紙には違和感があります。中央のカード「みんなで走った距離」で、「1,240km」が「1,240k」と「m」の2行に折り返しているのです。Claudeの返答に、この崩れへの言及はありません。

朝ランニング部スライドの3枚目。11月の誘いとして、いつ・どこ・どれくらいの3つのカードと、11月の目標30人を示している

Docs:企画メモと手順書、形違いの2文書

1ページ企画メモの末尾にある、チェックボックス付きの「最初の一歩」の項目

文書は、同じテーマの1ページ企画メモから試しました。約1分で、結論、目的、Week1〜Week4の表、想定リスクと対策、最初の一歩が入りました。「最初の一歩」の項目には、チェックボックスが付いています。

表の幅にも違和感があります。リスクの表は本文より広く、右端の「対策」の列が切れて、横スクロールになりました。

企画メモの想定リスクと対策の表。本文より幅が広く、右端の対策の列が切れて横スクロールになっている
経費精算マニュアルの、使う前から入金確認までの5段階のチェックリスト

2つ目は、新入社員向けの経費精算マニュアルです。申請から入金までの手順をチェックリストにして、よくある間違いをQ&Aで3つ入れてほしい、と頼みました。

約1分半で、基本ルールの表、「使う前、支払うとき、申請、承認待ち、入金確認」の5段階のチェックリスト、Q&A3つができました。数字は仮の値だとClaudeが明記し、会社名は出さずに「当社」で通しています。

経費精算マニュアルの冒頭にある、基本ルールの表
経費精算マニュアルの、領収書をなくした場合など3つの質問と答え

Q&Aは、領収書をなくした場合、申請を忘れた場合、定期区間内の交通費の3つです。ルールの正しさまでは見ていません。企画メモと手順書という別の形でも、頼んだ構造のまま出てきたことが、ここでの確認点です。

チェックボックスを押して状態が保たれるかは、試せていません。

Design:読めるのは、画面の倍率を上げてから

Designのキャンバスが12%表示で、パソコン版とスマートフォン版の2枚が並び、文字が読めない大きさになっている画面

Designで同じテーマの紹介ページを頼みました。パソコン版(幅1360px)とスマートフォン版(幅390px)の2つの画面です。約2分で、2枚が並びました。

ただ、キャンバスの表示は12%でした。見出しの位置や色の入り方は分かっても、文字は読めません。私の内蔵ブラウザでは、拡大ボタンやズームの操作が通りませんでした。

そこで、画面幅を800×600に合わせて、等倍に近い大きさで撮り直しました。

パソコン版の紹介ページの最上部。架空のサービス名の灯台ラボと、30日を1日1マスで並べた図、資料請求ボタンが読める

等倍で見ると、架空のサービス名「灯台ラボ」、30日を1日1マスで並べた図、資料請求ボタンがはっきり読めます。ボタンは3か所にありましたが、リンク先は未設定だとClaudeが書いていました。

パソコン版の紹介ページの途中。週ごとの進め方を並べた区間
パソコン版の紹介ページ下部。週末に残るものを並べたカードと、「まずは、最初の30日の全体像から。」という濃紺の呼びかけの帯
スマートフォン向けの進捗確認画面。Day 12/30、Week1〜Week4の進捗、今週やることのチェックリスト、削減時間の目標と実績が入っている

2つ目は、担当者がスマホで進捗を確認する画面を1枚だけ。「Day 12/30」、Week1〜Week4の進捗、今週やることのチェックリスト、削減時間の目標と実績が入りました。

Claudeは「チェックをタップすると完了数と進捗率が連動する」と説明しています。私の画面操作では変化を確認できず、動くかどうかは分かっていません。

A4縦の秋の季節限定メニューの上部。見出し「秋のごちそう」とドリンクのカード、店名の空欄が見える

3つ目は、まったく違う印刷物です。カフェの秋の季節限定メニューを、A4縦の印刷用に1枚。ドリンク4種とフード3種で、価格は架空という条件です。

約1分半で、見出し「秋のごちそう」、ドリンクのカード、点線でつないだフードの一覧ができました。店名は架空の名前を付けず、「[ CAFE NAME ]」の空欄になっていました。実在の名前と重ならないように、あえて空けたという判断です。81%の表示なら、価格まで読めます。

A4縦の秋の季節限定メニューの下部。点線でつないだフード3種の一覧

色の切り替えやPDFの書き出しは、Claudeの説明だけで、私は試せていません。

Cowork:入口は見えた、定期タスクは「案だけ」

定期タスクを作る画面で、Claudeが何をさせたいか・頻度・実行時刻を聞き返している様子

Coworkは、画面の入口までを確認しました。手元のパソコンで動かす実行は、ファイルに触れるため試していません。

代わりに、定期タスクを「Claudeに作らせる」画面を開いて、「毎週金曜の17時に、その週の資料を3行で振り返る」案を頼みました。保存はしない、という条件つきです。すると、何をさせたいか、頻度、実行時刻を聞き返されました。

Claudeが返した定期タスクの案。名前・頻度・指示文・権限・通知が並び、頻度は毎週金曜16時51分(日本時間)

返ってきたのは、名前、頻度、指示文、権限、通知の案です。頻度は「毎週金曜16:51(日本時間)」でした。保存はされず、案のとおりに動くかどうかも、実行していないので分かりません。

まとめ:まずは1つ、試す価値

Claudeのチャットを使うと、文書もスライドもデザインも、1〜2分ほどで形になります。細かい崩れは出ますが、たたき台を何種類も手軽に作れるのは、大きな変化です。

まずは、いま手元にある仕事を1つ、文書・スライド・デザインに頼んでみてください。ぜひ、いろいろ試してみてください。

よくある質問(FAQ)

Q1. ClaudeのDocs・Slides・Designは無料プランでも使えますか?

使える。公式記事(2026年10月8日付)は、Docs・Slides・Designがベータを終え、無料プランを含む全プランで使えると案内している。筆者が試したのはClaude Maxのアカウントで、無料プランでの動作は確認していない。

Q2. ClaudeのチャットでSlidesやDocsを作ると、どのくらい時間がかかりますか?

筆者の9ケースでは、約1分から約2分半で形になった。経過表示から数えた値で、各1回の検証のため毎回同じ時間になるかは測っていない。

Q3. 作ったスライドや文書は、そのまま使えますか?

そのまま使う前に、人の目で確かめたほうがよい。表紙の文字が2行に折り返す崩れと、表の右端が切れて横スクロールになる崩れが出た。Claude自身が「見た目は確認していません」と返答に書いたものも3件あった。たたき台として使うのが合っている。


AIを徹底的に使いこなすためだけのコミュニティ「フロンティア・リーダーズ」:https://frontier-leaders.vercel.app/

2時間で、AI活用術を実践のハンズオンで学べます(過去回のアーカイブ):https://handson.workstyle-evolution.co.jp/

YouTube『いけともch』:https://www.youtube.com/@iketomo-ch

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