Claudeのチャットから、スライドも文書もデザインも作れるようになりました。公式記事(2026年10月8日付)は、Docs・Slides・Designがベータを終え、無料プランを含む全プランで使えると案内しています。サイドバーには、Coworkのプロジェクトと定期タスクも並んでいます。
10月14日、Claude Maxのアカウントで、これを9ケース試しました。同じテーマを3種類に頼み、さらにまったく違う題材でも頼み直しました。
結論から言うと、どれも1〜2分半で形になりました。一方で、表紙の文字が折り返す崩れや、読めない大きさで表示されるデザイン画面もありました。
この記事では、実際の画面を並べながら、作れたもの、つまずいたもの、まだ試せていないものを分けて整理します。

Artifactsの画面を開くと、「Make something new」にカードが4つ並んでいます。Docs、Slides、Design、そしてベータ表示のDashboardです。
Coworkは、別のアプリではなく同じチャットの中にありました。サイドバーの「Projects」はCoworkのプロジェクト一覧につながり、「Scheduled」は定期タスクの一覧です。入力欄の「+」メニューには「Devices」があり、タスクを動かす先として、手元のClaude Desktopを選べます。

同じ画面から、文書・スライド・デザイン・定期タスクまで届くのが、今回の統合の見え方です。

試したのは、次の9ケースです。Slidesが2つ、Docsが2つ、Designが3つ、Coworkが2つ。
前半の3種は、同じテーマ「中小企業のAIエージェント導入 最初の30日」で頼みました。後半は、朝ランニング部の活動報告、新入社員向けの経費精算マニュアル、カフェの秋のメニュー表と、題材も形もまったく違う依頼にしています。
生成にかかった時間は、画面の経過表示から数えて、約1分から約2分半でした。
つまずきは3種類に分かれます。表示の崩れを私が目で見つけたのが2か所(Slides②の表紙とDocs①の表の右端)。Claude自身が「見た目は確認していません」と返答に書いたのが3件(Slides①、Design①、Design②)。操作できるかどうかを試せなかったものが4つ。
どれも各1回ずつの探索的な検証で、毎回同じ結果になるかは測っていません。

最初に頼んだのは、経営会議向けの5枚です。「1枚目は表紙、2〜4枚目はWeek1〜Week4の進め方、5枚目はまとめ」と書きました。
よく見ると、この指定は3枚に4週間分を入れる形で、そのままでは収まりません。Claudeは、Week2とWeek3を1枚にまとめて、その理由を返答に書きました。4週を1枚ずつにするなら6枚になる、という確認も添えています。
開始日の「10/19(月)」も、Claudeが置いた仮の前提だと明記されていました。頼み方のあいまいさを、黙って埋めずに言葉にして返してくるのは、安心できる動きです。


書き出しのメニューには、PDF、HTML、PNG、PowerPoint(現行フォントと基本フォントの2種類)が並びました。ただし、実際のダウンロードと開き直しまでは試していません。

2つ目は、まったく違う依頼です。朝ランニング部の半年間の活動報告を、社内のライトニングトーク用に3枚。ポップな雰囲気で、2枚目に棒グラフを入れてほしい、と頼みました。
約1分で、4月から9月の参加人数が8・12・9・15・13・21人の棒グラフができました。9月だけオレンジで強調し、横に「2.6倍」と大きく出ています。

ただ、表紙には違和感があります。中央のカード「みんなで走った距離」で、「1,240km」が「1,240k」と「m」の2行に折り返しているのです。Claudeの返答に、この崩れへの言及はありません。


文書は、同じテーマの1ページ企画メモから試しました。約1分で、結論、目的、Week1〜Week4の表、想定リスクと対策、最初の一歩が入りました。「最初の一歩」の項目には、チェックボックスが付いています。
表の幅にも違和感があります。リスクの表は本文より広く、右端の「対策」の列が切れて、横スクロールになりました。


2つ目は、新入社員向けの経費精算マニュアルです。申請から入金までの手順をチェックリストにして、よくある間違いをQ&Aで3つ入れてほしい、と頼みました。
約1分半で、基本ルールの表、「使う前、支払うとき、申請、承認待ち、入金確認」の5段階のチェックリスト、Q&A3つができました。数字は仮の値だとClaudeが明記し、会社名は出さずに「当社」で通しています。


Q&Aは、領収書をなくした場合、申請を忘れた場合、定期区間内の交通費の3つです。ルールの正しさまでは見ていません。企画メモと手順書という別の形でも、頼んだ構造のまま出てきたことが、ここでの確認点です。
チェックボックスを押して状態が保たれるかは、試せていません。

Designで同じテーマの紹介ページを頼みました。パソコン版(幅1360px)とスマートフォン版(幅390px)の2つの画面です。約2分で、2枚が並びました。
ただ、キャンバスの表示は12%でした。見出しの位置や色の入り方は分かっても、文字は読めません。私の内蔵ブラウザでは、拡大ボタンやズームの操作が通りませんでした。
そこで、画面幅を800×600に合わせて、等倍に近い大きさで撮り直しました。

等倍で見ると、架空のサービス名「灯台ラボ」、30日を1日1マスで並べた図、資料請求ボタンがはっきり読めます。ボタンは3か所にありましたが、リンク先は未設定だとClaudeが書いていました。



2つ目は、担当者がスマホで進捗を確認する画面を1枚だけ。「Day 12/30」、Week1〜Week4の進捗、今週やることのチェックリスト、削減時間の目標と実績が入りました。
Claudeは「チェックをタップすると完了数と進捗率が連動する」と説明しています。私の画面操作では変化を確認できず、動くかどうかは分かっていません。

3つ目は、まったく違う印刷物です。カフェの秋の季節限定メニューを、A4縦の印刷用に1枚。ドリンク4種とフード3種で、価格は架空という条件です。
約1分半で、見出し「秋のごちそう」、ドリンクのカード、点線でつないだフードの一覧ができました。店名は架空の名前を付けず、「[ CAFE NAME ]」の空欄になっていました。実在の名前と重ならないように、あえて空けたという判断です。81%の表示なら、価格まで読めます。

色の切り替えやPDFの書き出しは、Claudeの説明だけで、私は試せていません。

Coworkは、画面の入口までを確認しました。手元のパソコンで動かす実行は、ファイルに触れるため試していません。
代わりに、定期タスクを「Claudeに作らせる」画面を開いて、「毎週金曜の17時に、その週の資料を3行で振り返る」案を頼みました。保存はしない、という条件つきです。すると、何をさせたいか、頻度、実行時刻を聞き返されました。

返ってきたのは、名前、頻度、指示文、権限、通知の案です。頻度は「毎週金曜16:51(日本時間)」でした。保存はされず、案のとおりに動くかどうかも、実行していないので分かりません。
Claudeのチャットを使うと、文書もスライドもデザインも、1〜2分ほどで形になります。細かい崩れは出ますが、たたき台を何種類も手軽に作れるのは、大きな変化です。
まずは、いま手元にある仕事を1つ、文書・スライド・デザインに頼んでみてください。ぜひ、いろいろ試してみてください。
使える。公式記事(2026年10月8日付)は、Docs・Slides・Designがベータを終え、無料プランを含む全プランで使えると案内している。筆者が試したのはClaude Maxのアカウントで、無料プランでの動作は確認していない。
筆者の9ケースでは、約1分から約2分半で形になった。経過表示から数えた値で、各1回の検証のため毎回同じ時間になるかは測っていない。
そのまま使う前に、人の目で確かめたほうがよい。表紙の文字が2行に折り返す崩れと、表の右端が切れて横スクロールになる崩れが出た。Claude自身が「見た目は確認していません」と返答に書いたものも3件あった。たたき台として使うのが合っている。
AIを徹底的に使いこなすためだけのコミュニティ「フロンティア・リーダーズ」:https://frontier-leaders.vercel.app/
2時間で、AI活用術を実践のハンズオンで学べます(過去回のアーカイブ):https://handson.workstyle-evolution.co.jp/
YouTube『いけともch』:https://www.youtube.com/@iketomo-ch